190火葬場
行旅死亡人
本籍・住所・氏名不詳、性別女、年齢八十六歳位(推定)、身長一五〇cm
右の者は、昭和三十七年十月二十三日、三重県津市一身田町大古曽の山墓の火葬場で起居していたところを地元住民の通報で保護、精神分裂病により、同日、三重県員弁郡北勢町の北勢病院へ入院となる。
保護当時の状況は、推定年齢六十歳位、面長、色黒、やせ型で旧軍人の冬服を着用していた。地元住民の話では、昭和二十三年頃から火葬場に住みつき、ゴミ箱をあさつて食べていた。
入院後、各方面を調査するも身元確認できず。昭和六十三年十月十七日午後二時十一分、急性心不全で同病院で死亡、遺体は火葬に付し、遺骨は三重県久居市木造町の引接寺において保管している。心当りの方は、当市援護課まで申し出てください。
昭和六十三年十二月十九日
三重県 津市長 岡村 初博